第一回 10月11日(月)15時~17時15分(終了)
参加方法:会場、およびオンライン
会場:上田駅前パレオ2階会議室(上田市天神1-8-1)
テーマ「近未来、上田は持続可能?持続不可能?
上田ビジョン研究会が考えたこと」
投げかけ: 藤川まゆみ(上田ビジョン研究会・NPO法人上田市民エネルギー)
ファシリテーター:古瀬正也(古瀬ワークショップデザイン事務所)
プロフィール
フリーランスのワークショップデザイナー、ファシリテーター。2021年6月上田市に移住。人が集い、出逢い、関わり合う場の設計(ワークショップデザイン)と当日の進行役(ファシリテーター)を行う。これまでに中央省庁や行政、学校、企業、NPOなど様々な分野で、年間60本ほどのペースで500回以上のワークショップや研修を実施。独立9年目。2020年から「対話に生きる」を軸に活動中。
当日は、50名ほどの有志の方々が会場に集まりました。また、オンラインでも30名の人々が傍聴をしていました。
まず、上田ビジョン会議の藤川から冒頭に、上田の持続が困難な状況が伝えられました。人口減少、インフラ老朽化、スプロール化/スポンジ化が逃れられない前提条件としてあること。それが、上田市の存続を危うくしていること。今までの人口増大、高度成長時代の「人を増やせばいい」「金を増やせばいい」「どんどん郊外を開発すればいい」という「増やせばなんとかなる」という政策は、逆に課題を深刻化させ、人々の不安を増やし、街の魅力、自然の魅力が薄れ、仕事の多様性もなくなり、特に若年層の域外への移動、高齢者の生活の不便さという結果を生んでいること。その結果、地元の昔からの経済も不活性化していて地価が下がり、上田市の固定資産税収入も低下してきていて、インフラの維持も困難を増していること、などが報告されました。
しかし逆にそれはチャンスでもある、というメッセージもありました。人口減少するのを逆手に環境と調和した住みやすい街を作る。人口密度だけ高める工夫をすれば良い。インフラを取捨選択して減らすために、どこに残すかのロケーションをじっくり考えたり、同じ建物を高密度に利用できるように工夫したりすれば良い。市内のあちこちの集落にコンパクトに職住・商業公共施設を集めて、その間を多様な移動手段で繋げていけばいい。つまり、コンパクト・アンド・シェアやコンパクト・アンド・ネットワークを目指したらどうだろうか。つまり今までの「増やせばなんとかなる」という方向を逆転(Reverse)させて再生(Rebirth)させるというリバース・メソッドです。
そんな提案を、参加者が3、4人のグループになってディスカッションしたり、輪になって話し合ったりして、現状の再確認を行うことができました。
この対話イベントはまずは8回連続イベントとして、移動手段や、公共施設、建築、街なか再生、都市と農林村との連携、などをテーマに対話を続けていきます。
上田ビジョン会議からの提案は次の動画で見ることができます。